百年の孤独

マルケスの超有名なこちらの作品を読む前に
レーモン・ルーセルというフランス作家の「ロクス・ソルス」を読み始めました。

シュールすぎて時折頭に入ってこない。何なんだこれは...古代文明の伝説・物語の描写はとても分かりやすく素敵ですし平易な文章ですが、凝り始めると止まらない変態的な作者の性格が滲み出過ぎています。続きが楽しみです。

百年の孤独も、ちらと家系図を見た感じでは読みきれるか不安もありますが...ルーセルの文体のあとにチラ見すると屁でもない気がしてきます。不思議。
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その鳥を捕らえたつもりなのか
けれども鳥は 窓外を自由に羽ばたいている
白樺の枝に軽々とその身を乗せ
空っぽの鳥籠を血眼で監視するきみを哀れんでいる
瑠璃色の羽を嬉しそうに嘴で整え
黒々とした瞳を潤ませている
澄みきった声が りりりと響く
天の裂け目から降り落ちる救済の鈴の音

鳥籠を棄てろ
鳥籠を棄てろ
鳥籠を棄てろ

そこへ投げつけられたひとつの鋭い石が
まっすぐに鳥を叩き殺す
窓外の世界は消滅し
鳥籠がきみを捕らえた

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